悪女の代役ステラの逃走。〜逃げたいのに逃げられない!〜





「はぁ~」



スパでの最高のひとときを終え、客室のふわっふわのソファに腰掛けて、1人幸せな気分に浸る。

案外、悪くない体験だった。
むしろ、またいつか体験できるのならば、ぜひ体験したいと思えるほど素敵すぎる体験だった。
さすが各諸国の権力者や貴族ご用達の最高級ホテルのおもてなしだ。



「ご機嫌だね。なかなかいいところでしょう?」



そんな私の隣に腰掛けて、満足そうに私を見ているのは、この幸せ体験をさせてくれた張本人、ロイだ。

ありがとう、ロイ。
アナタのおかげでここ1週間の疲れが一気に消えていったよ。