「あー、よく寝たー!」

ゆっくり2度寝、3度寝と繰り返し、ゴロゴロしているとあっという間に夕方になっていた。


今日はほんと10歩も歩いてないんじゃないかと思うくらい、立ち上がることもなく過ごしてしまった。


でもここまで寝たら、もう目も完全に冴えている。


「まだ夕飯にするにはちょっと早いんだよな。」


時計をみると17時過ぎで微妙な時間に加えて、ほとんど動いてもいないのでお腹も全くすいていない。


どうしたものかと思ったとき…


「そうだ。来週の洋服考えようかな。」


私はクローゼットを開ける。お出かけのためにとびきりのおしゃれなコーディネートを考えるなんて、いつぶりだろうか。


しかしすぐに気づく。


「そういえば最近、特別な用事もなかったし、必要性もないから全然服買ってないんだよな」


クローゼットには着慣れた服が並んでいるが、なんだかしっくりくるものがない。


「これが俗に言う、『洋服は沢山あるけど、着る服がない』ってやつか…」


別にいつも通りなら問題なんてないんだけれども、
どうせならいつものオフィスとは違う姿も見てほしい。
そう思ってしまう。


少し悩んだが、明日は日曜日。
久しぶりに洋服を買いに行ってみることにした。