会が始まった。まず挨拶に立ったOB・OG会長は、昨年交代し、初の女性会長になっていた。続いて現部活顧問の尚輝から、このあとの試合のルール説明。ここまでは例年通りだったが
「最後に、私は例年は審判長を務めて参りましたが、今年は会長のご了承をいただき、74期生の一員として、試合に参加させていただきます。どうかよろしくお願いします。」
と言葉を結ぶと、どっと歓声が沸き上がる。
「えっ、マジ?尚輝っちと試合出来るの?」
「これは恩返しのチャンスだね。」
「絶対やっつけようね、美奈。」
「もちろん。」
千夏は隣の美奈と目を輝かせて話しているし
「倫生、お前知ってたのかよ?」
「全然、まさにサプライズだな。」
「現顧問参戦じゃ、俺達いきなり本命じゃん。」
尚輝の同期生、鮫島淳も興奮を隠せないが
「無理だよ、鮫島くんのそのお腹じゃ。」
「そうだよ、しばらく見ねぇ間に、なんでそんなオッサン体型になってるんだ、お前?」
数年ぶりの参加となる彼を、木下たち同級生が一斉にイジリ出す。
「俺のは幸せ太りだけど、彼女もいないサメは何太りだ?」
「本当。その若さでそのお腹は、相当不摂生な生活してるみたいね。」
横に居た1年先輩の町田と遥にもツッコまれた挙句
「そうだよ、遥を見てみなよ。一児のママとは思えないくらい、昔と変わらないプロポ-ションでしょ。あんたは社会人として失格。」
彩にとどめを刺され
「えっ、せっかく久しぶりに来たのに、なんでこんな総攻撃受けなきゃなんないの?」
と情けない表情で嘆いた鮫島に、みんな爆笑。
「お、盛り上がってますね。」
そこへ挨拶を終えて、尚輝が合流。
「おい尚輝~、助けてくれよ。なんかみんなから総ツッコミ受けてるんだけど。」
「だって、二階くん見てよ。鮫島くんがあんまりにもさ・・・。なんか同期生としてショックで・・・。」
「確かに。おい淳、お前は俺の代わりに審判だな。」
「なっ・・・。」
尚輝にフォロ-どころか、ばっさり切り捨てられ、目を白黒させている鮫島に、再び笑いが起こったところで、尚輝は彩を見た。
「彩先輩、お帰りなさい。大変でしたね。」
「ありがとう。あんたにも心配掛けたね。」
一瞬、見つめ合った2人。そして
「と言うことで、今日はよろしくお願いします。弓を持ったら、なにもかも忘れて・・・真剣勝負ですからね、彩先輩。」
そう語り掛けた尚輝に
「わかった。」
彩は力強く頷いた。
「最後に、私は例年は審判長を務めて参りましたが、今年は会長のご了承をいただき、74期生の一員として、試合に参加させていただきます。どうかよろしくお願いします。」
と言葉を結ぶと、どっと歓声が沸き上がる。
「えっ、マジ?尚輝っちと試合出来るの?」
「これは恩返しのチャンスだね。」
「絶対やっつけようね、美奈。」
「もちろん。」
千夏は隣の美奈と目を輝かせて話しているし
「倫生、お前知ってたのかよ?」
「全然、まさにサプライズだな。」
「現顧問参戦じゃ、俺達いきなり本命じゃん。」
尚輝の同期生、鮫島淳も興奮を隠せないが
「無理だよ、鮫島くんのそのお腹じゃ。」
「そうだよ、しばらく見ねぇ間に、なんでそんなオッサン体型になってるんだ、お前?」
数年ぶりの参加となる彼を、木下たち同級生が一斉にイジリ出す。
「俺のは幸せ太りだけど、彼女もいないサメは何太りだ?」
「本当。その若さでそのお腹は、相当不摂生な生活してるみたいね。」
横に居た1年先輩の町田と遥にもツッコまれた挙句
「そうだよ、遥を見てみなよ。一児のママとは思えないくらい、昔と変わらないプロポ-ションでしょ。あんたは社会人として失格。」
彩にとどめを刺され
「えっ、せっかく久しぶりに来たのに、なんでこんな総攻撃受けなきゃなんないの?」
と情けない表情で嘆いた鮫島に、みんな爆笑。
「お、盛り上がってますね。」
そこへ挨拶を終えて、尚輝が合流。
「おい尚輝~、助けてくれよ。なんかみんなから総ツッコミ受けてるんだけど。」
「だって、二階くん見てよ。鮫島くんがあんまりにもさ・・・。なんか同期生としてショックで・・・。」
「確かに。おい淳、お前は俺の代わりに審判だな。」
「なっ・・・。」
尚輝にフォロ-どころか、ばっさり切り捨てられ、目を白黒させている鮫島に、再び笑いが起こったところで、尚輝は彩を見た。
「彩先輩、お帰りなさい。大変でしたね。」
「ありがとう。あんたにも心配掛けたね。」
一瞬、見つめ合った2人。そして
「と言うことで、今日はよろしくお願いします。弓を持ったら、なにもかも忘れて・・・真剣勝負ですからね、彩先輩。」
そう語り掛けた尚輝に
「わかった。」
彩は力強く頷いた。


