妬ましかった。他人がものすごく。
努力を詰んだのは私。優れているのも私。
なのに何故、何故私より下のお前らが讃えられるのだ。
私の方が才能があるのに。何が悪かったのだろう。
私の物語のどこが貴方に刺さらなかったのか。
構図も、表紙も、キャラ設定も、文章力も
全部私が優れているのに、伝えたいことが伝わらない。
そうか、貴方のように書けば優れるのだ。
そうして書いた。参考にしつつ書いた。
書き終わって気づいた。
本当にこれは私の書きたかった物語なのだろうか。
構図も、表紙も、キャラ設定も、文章力も全部、
私のモノじゃない。私が望んだ物じゃない。
だから、この作品には題名がありません。