白雪姫の王子様

存分に騒いだあと、

「また明日!」

そう言いながら、莉子と翔は病室を出て行った。

急に静かになる病室。

「それじゃ、俺も帰るから」

そう言うと、雪は少しだけ寂しそうな顔をした。

毎日会ってるのに。

毎日、同じ顔をする。

でも、そんな雪が愛おしくてたまらなかった。

俺は雪へ近づく。

そして、そっと頬にキスをした。

「……っ」

雪が一瞬固まる。

みるみる顔が赤くなっていく。

その反応が可愛くて、思わず笑ってしまう。

「このくらい慣れてもらわないと困りますよ」

頭を優しく撫でる。

「白雪姫」

雪はさらに真っ赤になりながら、
恥ずかしそうにうつむいた。

「また明日」

「うん」

雪が小さく笑う。

「また明日」

その言葉が、胸の奥にじんわり残った。

病室を後にする。