今は薄い布に覆われて隠れている部分だ。
「アザはこけてできた。ただそれだけだ」
そう言ってそっぽをむこうとした功介を、和彰が止めた。
「郁哉は俺たちのことを友達だと言ってくれている。話してもいいんじゃないか?」
和彰からの言葉に功介は驚いたように目を見開き、それから深くため息を吐き出した。
そしてまた、視線を僕へ向ける。
僕はゴクリと唾を飲み込んで功介を見返した。
「オレなんかはどうでもいいんだ。オレよりももっと小さい、小学校3年生の妹がいる。妹が殴られてるのを見るのがおれは嫌なんだ」
功介はそう言うと唇を引き結んだ。
その顔は今にも泣き出してしまいそうにも、叫びだしてしまいそうにも見えた。
「妹さんをかばって殴られているの?」
僕はできるだけ小さな声で、誰にも聞こえないように訊ねた。
功介は頷く。
「妹が殴られてんの見るよりはずっとマシだからな」
「でもそれじゃ功介が……!」
「アザはこけてできた。ただそれだけだ」
そう言ってそっぽをむこうとした功介を、和彰が止めた。
「郁哉は俺たちのことを友達だと言ってくれている。話してもいいんじゃないか?」
和彰からの言葉に功介は驚いたように目を見開き、それから深くため息を吐き出した。
そしてまた、視線を僕へ向ける。
僕はゴクリと唾を飲み込んで功介を見返した。
「オレなんかはどうでもいいんだ。オレよりももっと小さい、小学校3年生の妹がいる。妹が殴られてるのを見るのがおれは嫌なんだ」
功介はそう言うと唇を引き結んだ。
その顔は今にも泣き出してしまいそうにも、叫びだしてしまいそうにも見えた。
「妹さんをかばって殴られているの?」
僕はできるだけ小さな声で、誰にも聞こえないように訊ねた。
功介は頷く。
「妹が殴られてんの見るよりはずっとマシだからな」
「でもそれじゃ功介が……!」


