村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

風呂上がりでまだ少し濡れている髪の毛をまとめあげ、そこに化粧水をつける。

ほんのりと甘く香る化粧水の香りに誘われるようにして、陽神は葵を背後から抱きしめた。

「葵、綺麗だ。愛してる」
そんな甘い言葉をかけられた葵は耳まで真っ赤に染まる。

だけど葵が経験してきたことは乏しくて、店で身売りをしていると勘違いした男に押し倒されたことくらいだ。

もちろん陽神はそんな乱暴な扱いはしなかった。
葵の首筋に唇を落とし、葵がうっとりとしてきたところで布団へと運んだ。

そのまま横になった葵は目を閉じればすぐにでもねむってしまいそうだった。

でも、陽神はそれを許すはずがない。
「綺麗だ。愛してる」

そうつぶやきながら葵の体のいたるところに唇を落としていき、その呼吸が荒くなってきたところでようやく葵は気がついた。

「あ、あの陽神さま。私、その、経験が全くなくて」