「葵はワタシに助けられたと思ってるだろうが、ワタシも葵に助けられていたんだよ」
自分ではなにも知らないうちに神様を助けていただなんて。
にわかには信じられなく黙り込んでしまう。
そんな大層なことをしてきたつもりだってなかった。
「それに、ワタシは葵の作る餅が大好きだ。あれを毎日食べたいと思った」
気分を変えるように陽神が陽気な声色で言う。
「ボクも大好き!」
「あたしも食べたい!」
みんなに負けじとクロまでが「ミャオ」と鳴いてきた。
葵はくすくすと笑って「わかりました。今日は腕によりをかけてお餅を作りましょう」と、言ったのだった。
☆☆☆
「ちょっと、もう少し離れてください」
夕飯の支度をするために台所に立っている葵だけれど、さっきから陽神が手元を何度も覗き込んできてその度に手が止まっていた。
宴のときに女将さんが持ってきてくれたもち米を炊き、つきたての餅を作っている最中だ。
自分ではなにも知らないうちに神様を助けていただなんて。
にわかには信じられなく黙り込んでしまう。
そんな大層なことをしてきたつもりだってなかった。
「それに、ワタシは葵の作る餅が大好きだ。あれを毎日食べたいと思った」
気分を変えるように陽神が陽気な声色で言う。
「ボクも大好き!」
「あたしも食べたい!」
みんなに負けじとクロまでが「ミャオ」と鳴いてきた。
葵はくすくすと笑って「わかりました。今日は腕によりをかけてお餅を作りましょう」と、言ったのだった。
☆☆☆
「ちょっと、もう少し離れてください」
夕飯の支度をするために台所に立っている葵だけれど、さっきから陽神が手元を何度も覗き込んできてその度に手が止まっていた。
宴のときに女将さんが持ってきてくれたもち米を炊き、つきたての餅を作っている最中だ。



