村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

宴は大盛況で終わった。
なにせ村の神様の結婚だ、祝わないと言えば祟られるかもしれないと恐れる人もいる。

みんから祝福され、すっかり疲れ果てた翌日のことだった。

葵が深い眠りから目覚めて寝室を見回したとき、隣の布団に誰もいない事に気がついた。

ハッとして起き出すまでにまた時間がかかってしまったのは、宴の疲れが尾をひいているからだった。