村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

陽神はそう言うと体を離し、葵の右手にそっと触れた。
手の甲にキスをされた瞬間葵の胸の中から不安や恐れが取り除かれていく。

昨日食べたお粥で元気が出たのと同じように、葵の中のよくないものが浄化されていく。

「さぁ。そろそろワタシたちも準備をしよう。村人たちが集まってきたようだ」

☆☆☆

ほとんど重さを感じない白無垢を来て、陽神が出して来れた式神たちに化粧を施された葵は大きな姿見の前に立っていた。

「うわぁ! 葵ちゃん綺麗!」
春が喜んでその場でピョンピョンと飛び跳ねる。

葵は鏡に写っている自分の姿が信じられなくて呆然と立ち尽くしてしまった。

だって、鏡に写っている女性はあまりにも美しい。
「す、すごいねみんな。こんなに化粧が上手だなんて思わなかった」

「なにを言ってるの? 葵ちゃんが綺麗だから化粧したらもっと綺麗になっただけだよ!」

「き、綺麗だなんて、そんな」