村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

「言っただろう? 特別なものを使っているんだ。葵が少しでも動きやすいようにね」

陽神はそう言いながら葵の正面へと回り込んできた。
そして白無垢を羽織った姿にニッコリと微笑み「ほぅ……」と、小さくため息をついた。

「よく似合っているよ」
「そ、そんな……」

こんな高級品が似合うような女じゃないことは自分が一番よくわかっている。

だけどそうやって褒められるとやはり嬉しくて頬が赤く染まった。

「すごく似合ってる!」
「素敵よ!!」

夏と春も大絶賛だ。

それから陽神はたもとから何枚かの人形に切られた半紙を取り出すと式神を作り出し、それを使って宴の準備を開始した。

式神たちはどれもこれも可愛らしい子供の姿に変化してぎゃあぎゃあわいわい遊びながら準備が整っていく。

「夕方には準備が整うだろう」
中庭を歩きながら陽神が言うので「村の人たちにはいつ伝えるんですか?」と聞く。