村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

思い返してみてもここだという場所がわからなくてますます首をかしげてしまう。

「案内すればわかることもあるんだよ」
陽神はクスクスと笑ってそう言ったのだった。

☆☆☆

「このお屋敷はどこまで続くんですか!?」
自分の部屋から出た途端葵は長い長い廊下を見て叫んでいた。

ここは完全に自分の知っている神社ではないことも、ようやくわかった。

「この屋敷内は完全な神域なんだよ。だからどこまでも長く、どこまでも続いているんだ。もちろん、普通の人には見ることもできないけどね」

ということはあの神社の奥にはこれほどの空間がもともと存在していたということなんだろうか。

葵はポカンと口を開いたまま立ち尽くしてしまう。
この屋敷内を案内されるだけで1日はかかりそうだし、そもそも部屋数が多すぎて覚えることも難しそうだ。

「それなら、必要な部屋の場所だけを教えてください」