村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

陽神は柔らかな笑みを浮かべて、自分の妻子を見つめているのだった。

☆☆☆

それから1年後。
再開した葵のお店は想像していた通りの大繁盛となっていた。

なにせ切り盛りしているのは神様の奥さんだ。
その餅を食べると活力がつくと言われて、村人も旅人もみんなが店に立ち寄ってくれた。

「舞ちゃん、1番さんにお水お願い」
「はぁい」

「神竜。お客さんをお通ししてくれる?」
「わかった!」

店内で立ち回る葵の横には6歳になる神竜と舞の姿があった。

舞はあれから元気な女の子を出産し、旦那の両親に面倒を見てもらいながらここで仕事を始めた。

葵がてんやわんやになっているのを見て、舞から働かせてほしいと申し出たことだった。

舞はやっと自分がやりたいことを見つけたためか、忙しい毎日を笑いながら過ごしている。

店には他にも夏と春の姿がある。
手伝いがてら、店に異常がないか監視しているのだ。