村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

流行り病が去っていったのだ。
「葵。おはよう」

「おかあさん!」
後ろからやってきた母親の元気そうな顔を見て、葵の目に涙が滲んだ。

そして勢いで母親の体に抱きついた。
すっかり痩せてしまったその体にまた涙が出てきそうになってしまい、グッと目に力をこめて押し込めた。

一時期は本当に死んでしまうかと思ったけれど、こうして起き上がることができている。
それはまるで奇跡のような出来事だった。

「心配かけてごめんね葵。もう大丈夫だからね」
母親に抱きしめられて葵はギュッと目を閉じたのだった。