村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

そして勢いよく受け取ったかと思うと、それを自分の目元に押し当てた。

「舞、どうしてあんなことをしたのか、聞いてもいい?」
葵の言葉に舞がビクリと肩を跳ねさせる。

そしてゆっくりと目元から手ぬぐいを離した。
その目は真っ赤に充血してしまてっている。

「実は私、なかなか子供ができなくて、それで家でも肩身の狭い思いをしているの。

そんなときにあなたは1人で店を切り盛りしていて、視力が弱いのに、それでも力強く行きていて……羨ましいと思った。私は生まれつき結婚相手も決まっていて、将来も決められていたけれど、あなたは違うんだ。

自分のしたいことができるんだって思って、そしたらなんだか……」

言いながらまた涙が溢れ出す。
自分がしてしまった消えない過去を償うように、何度も何度も手ぬぐいで涙を拭う。