村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

陽神からの容赦ない言葉に女性がサッと青ざめた。
心からの謝罪ではなかったということだ。

女性は唇を引き結んで黙り込んだかと思うと、女将さんから身を離してその場に土下座をした。

キレイな着物が雨に濡れた土にまみれてもおかまいなく、頭を下げる。
「どうか私を許してください……!」

☆☆☆

それからも村人達の心からの謝罪が続いた。
陽神が目を光らせているから、そこに偽りの言葉が交じることは許されなかった。

自分の都合が悪くなったからと言って手のひらを返す村人たちに呆れながらも、葵はこれからの村はなにかが変わってくるはずだと、感じていたのだった。

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