さっきから1ページも読み進められていないようで、同じページが開かれっぱなしだ。
「ミャオ」
「クロ。おいで」
部屋へと入ってきたクロが近づいてきて、葵のお腹のまわりをくんくんとかぐ。
そしてなにかに気がついたように一歩後ずさりをすると、今度は葵の鼻先をペロペロとなめてきた。
「クロもお祝いしてくれているの? ありがとう」
ざらりとした猫の舌でなめられるとくすぐったくて自然と笑みが溢れる。
こんなに幸せを感じていいんだろうか。
村人たちの中には苦しんでいる人もいるのに。
葵は自分がその村人たちから蔑まれて死にかけたことなど忘れてしまったかのように、罪悪感を覚えていたのだった。
☆☆☆
翌日。
陽神に言われたとおり早くにねむった葵は早くに目を覚ましていた。
起き上がってみても体の調子は悪くない。
お腹が空いているから少し気持ちが悪いけれど、それだけだった。
「ミャオ」
「クロ。おいで」
部屋へと入ってきたクロが近づいてきて、葵のお腹のまわりをくんくんとかぐ。
そしてなにかに気がついたように一歩後ずさりをすると、今度は葵の鼻先をペロペロとなめてきた。
「クロもお祝いしてくれているの? ありがとう」
ざらりとした猫の舌でなめられるとくすぐったくて自然と笑みが溢れる。
こんなに幸せを感じていいんだろうか。
村人たちの中には苦しんでいる人もいるのに。
葵は自分がその村人たちから蔑まれて死にかけたことなど忘れてしまったかのように、罪悪感を覚えていたのだった。
☆☆☆
翌日。
陽神に言われたとおり早くにねむった葵は早くに目を覚ましていた。
起き上がってみても体の調子は悪くない。
お腹が空いているから少し気持ちが悪いけれど、それだけだった。



