村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

最悪死んでしまうという病だ。
そう簡単に治るとも思えない。

いつまでも店を閉めていればこの家の収入もなくなってしまう。
考えた葵は翌日の朝、ひとりで厨房に立っていた。

そして父親から教えてもらった割り箸に刺した餅を3つほど作ると、それを持って家を出た。

この村にある唯一の神様、陽神様へお祈りに行くことにしたのだ。

そこ神社は隣町とを隔てている山の中腹にあり、毎年正月、夏、秋、の3回お祭りが催さっる場所だった。

「陽神さま、お願いです。私の両親をお助けください」
神社までたどり着いたとき、葵の膝からは血が流れていた。

長い階段を登ってきたのと、視力が弱いせいで何度も石段で躓いてしまったのが原因だった。

着物にもその血がついていたけれど、葵は気がついていない。

「お願いします陽神さま、どうか、どうかお助けください」
葵は懸命に頭を下げてお願いをした。