村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

そう感じながら食べているとお腹の奥の方からどんどん活力が湧き上がってきた。

さっきまで傷ついていたことが嘘のように葵の顔色がよくなっていく。

これを食べ終える頃にはきっとなにも気にしなくてよくなっているはず。
葵がそう思った矢先のことだった

2人の男の子たちが小道を走って近づいてきたかと思うと、葵へ向けて石を投げてきたのだ。

「売女!」
「神様に捨てられた売女!」

きっと意味など理解していないのだろう、男の子たちは両手いっぱいに持ってきた石を投げ続ける。

「ちょっと!」
一番に反応したのは春だった。

石から飛び降りてふたりをにらみつける。
「なんだお前、女のくせに!」

「女のくせに!」
同じようなことを口走るのは、この子たちの親がそうしてきたためだろう。

家庭内では男が優位に立っているのだろうということが、安易に想像できた。

「女だからってなによ!」
「そうだそうだ!」