村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

「それはワタシが葵を必要としていたから例外なんだよ。本当は神が人間に手を貸すことは滅多にない」

「でも、でも……!」
それでも陽神は2度も自分の祈りを聞き入れてくれた。

1度目は両親の病。
2度目は自分が死んでしまうかもしれなかったときだ。

そんな陽神が人を見捨てるとは思えなかった。
「葵よく聞いて? 君の祈りは誰かの命に関わることだった。だけど、今回は違う」

「違っても、もち米屋の経営が難しくなると女将さんだって死んでしまうかもしれないじゃない!」

必死になる葵に陽神は左右に首を振った。