村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

「本当は人の祈りを簡単にバラすわけにはいかないんだけどね。葵はワタシの妻となった人だから、特別だよ?」

陽神はひと差し指を立てて最初にそういい置き、また口を開いた。

「どうやらもち米屋は今経営が厳しくなっているようだね。それで、どうにかならないかって相談だ」

「もち米屋が? どうして?」
「それは……ワタシにもわからない」

陽神は一瞬せつなそうな表情になったあと、そう続けた。
「わからないってことは、これから調べてくれるんですよね!?」

葵がすがるような気持ちで陽神に近づいた。

近すぎる距離に陽神が大きく目を見開くが、葵はそれに気がつくこともなかった。

「そうだな、調べてみてもいいかもしれない。でもね葵、どんなものでも生き物でも、始まりがあれば終わりがあるんだよ。それが運命だとすれば、ワタシが手を下すことはできない」

「どうしてですか!? 私のことは助けてくれたじゃない!」