もう……どうでもいい
父様達に会いたい……
心電図や点滴を外して裸足のまま階段を昇る
屋上の風が気持ちいい
このまま柵を乗り越えたら楽になれる
「な……んで」
涙が止まらない
何で……悲しい訳でもない
復讐が終わって安心したのに
何で泣いて
「えっ……」
突然後ろから引っ張られ抱き締められた
誰?
顔が見えない
だけど知ってる
この……香り
安心する
俺の好きな香り
「だ……旦那様」
会えると思わなかった
会いたかった
「会いたかった」
「俺も……会いたかったです」
どちらともなく唇が重なっていた
あぁ、俺旦那様が好き
この人と生きたい



