久しぶりに戻って来た家
嫌な記憶しかない
家には数人家事をしている人が居る
俺もその人達に加わり以前していたように家事をする
使っていた物置きのような部屋は相変わらず埃だらけで汚い
旦那様のホテルでの生活は本当に良かった
綺麗な自室に皆が笑顔で働いていて
ここでは笑顔なんて見たことない
時間はかけられない
明日にでも掃除するフリをして権利書を探す
といっても権利書がある場所には心当たりがある
書斎の金庫の中
あとは金庫のパスワードさえ分かれば取り出せる
金庫のパスワードも予想はついている
今日の時点で弁護士に手紙を出して譲渡書について聞いておこう
家を出た時に手に入れた携帯はすでに奪われてしまった
俺が外へ出ることも不可能だが郵便物の確認は元々俺がしていた
今回もまた俺に戻るだろうからあの人達に書面でのやり取りならバレるはずがない



