言われなくても逃げ出そうなんて思ってない
俺はあんた達から会社を返して貰えたら良いだけだから
俺自身がどうなろうと俺もどうでも良いんだ
旦那様や凛さん達には迷惑かけちゃったな
宙兄ちゃんにも……
最後、皆に会いたかった
ちゃんとお礼が言いたかった
もう二度と会えない
「こいつが戻って来たんだ。3人ほど辞めさせよう」
「良いわね。お金も浮くし。新しい服でも買おうかしら」
くそみたいな会話を聞きながら
叔父夫婦の後を付いて迎えに来ていた車に乗り込んだ
車の振動でさえ傷に響いて痛みを増す
これから地獄へ行くんだ
このくらいの痛み耐えなきゃ



