「熱い視線に穴が開きそう」
 
 楽しそうに言いながら、彼は腕時計をサイドチェストの上に置いた。

 それからTシャツに手をかけ、一気に脱ぐ。
 腹筋が、お臍の窪みが、全てが美しくて淫らだった。
 誘われている。

 やたらと喉が渇いて、唾液を飲み下す。
 でも、目が離せない。

 私は無理やり視線を外すと、多分真っ赤になった顔を隠しながら謝った。

「……すみません……。予想以上の破壊力に、今度から鷹士さんのアンダーシャツ見るたびにムラムラしそうです……」

「本物見て欲情して」

 言うなり、鷹士さんは私にのしかかってきた。
 再びキスをされる。

 私の両脚の間に鷹士さんは自分の体を割り込ませてきた。
 彼にしっかり掴まりたくて、逃したくなくて両脚を鷹士さんの腰に回す。

 服を鎖骨までめくりあげられる。
 下着の中に遠慮なく鷹士さんの手が潜り込んできた。

 彼の唇が離れていく。
 寂しいと思うまもなく首筋を吸われ、甘噛みされて息が上がって行く。

「ん、あぁ……」

 じかに触れ合う、彼の肌。
 かすかに残っていたアフターシェーブローションに鷹士さん自身が放つ汗の匂いが混じって、頭がクラクラしてくる。
 彼に抱きしめられている感覚に、お腹の中がジンジンしてきた。