「ふたり、何食べる?」と、剛が注文を取る。
「僕も食べてもいいんですか? どうしよう……」
「柊くん、給食のカレーライス好きだったよね」
「……何で覚えてるの?」
「何となく? 私、カレーライスにしようかな?」
「でもここはカレーライスはなくて。あっ、スープカレーならあるよ」
「美味しいの?」
「うん、剛さんの作るスープカレー、めちゃくちゃ美味しい」
剛さんが作る料理は全部が美味しいけれど、僕はスープカレーが一番好きかもしれない。
「じゃあ、それにしようかな。あとは、アイスコーヒーかな?」
「僕も同じで」
「すみません、スープカレーと、アイスコーヒーふたつずつお願いします!」
優里は剛に注文した。
「かしこまりました」
いつもと何も変わらない様子で剛さんが注文を受けてくれた。なんか、剛さんに接客されると照れる?というか、変な感じがする。
そして、スープカレーとご飯がテーブルに来た。いつもと違って誰かと一緒に座り、運ばれる側にいるのは本当に不思議な気持ちがする。だけど、嫌ではなくてむしろ楽しい。
それは相手が優里ちゃんだからか――。
カレーのスパイスの香り、クタクタに煮込まれて柔らかい鶏肉に玉ねぎと人参。
「遠足や花見は外でやるイメージだけど、桜を見ながらカフェでスープカレーを食べる花見も、良いよね」と優里は笑った。ほくほくしながらふたりは、あっという間に完食した。
「僕も食べてもいいんですか? どうしよう……」
「柊くん、給食のカレーライス好きだったよね」
「……何で覚えてるの?」
「何となく? 私、カレーライスにしようかな?」
「でもここはカレーライスはなくて。あっ、スープカレーならあるよ」
「美味しいの?」
「うん、剛さんの作るスープカレー、めちゃくちゃ美味しい」
剛さんが作る料理は全部が美味しいけれど、僕はスープカレーが一番好きかもしれない。
「じゃあ、それにしようかな。あとは、アイスコーヒーかな?」
「僕も同じで」
「すみません、スープカレーと、アイスコーヒーふたつずつお願いします!」
優里は剛に注文した。
「かしこまりました」
いつもと何も変わらない様子で剛さんが注文を受けてくれた。なんか、剛さんに接客されると照れる?というか、変な感じがする。
そして、スープカレーとご飯がテーブルに来た。いつもと違って誰かと一緒に座り、運ばれる側にいるのは本当に不思議な気持ちがする。だけど、嫌ではなくてむしろ楽しい。
それは相手が優里ちゃんだからか――。
カレーのスパイスの香り、クタクタに煮込まれて柔らかい鶏肉に玉ねぎと人参。
「遠足や花見は外でやるイメージだけど、桜を見ながらカフェでスープカレーを食べる花見も、良いよね」と優里は笑った。ほくほくしながらふたりは、あっという間に完食した。



