それから高校は無事に卒業したけれど、進路については迷ってしまい空中に浮いてしまった。
すでに進学が決まっていた専門校へは行かず、しばらくは自宅と病院の往復だけで時間が経過していく。
「焦らなくても大丈夫だよ。学校だってさ入り直せばいいんだし」
久しぶりに会った鳴海はもう専門学生になっていて、それでも前と同じく優しかった。
今回の件で将来について本気で悩んでしまった私が行き着いたのは……。
「職業訓練校?」
夕飯の席で隣県にある職業訓練校のパンフレットを取り出したときお父さんは少しだけ渋い顔をした。
勉強することを心配しているのではなく、隣県というところで引っかかっているんだろう。
家から通うには少し遠いし、ひとり暮らしは進められない。
そこもちゃんと調べてあった。
「ここは寮もあるんだって」
すでに進学が決まっていた専門校へは行かず、しばらくは自宅と病院の往復だけで時間が経過していく。
「焦らなくても大丈夫だよ。学校だってさ入り直せばいいんだし」
久しぶりに会った鳴海はもう専門学生になっていて、それでも前と同じく優しかった。
今回の件で将来について本気で悩んでしまった私が行き着いたのは……。
「職業訓練校?」
夕飯の席で隣県にある職業訓練校のパンフレットを取り出したときお父さんは少しだけ渋い顔をした。
勉強することを心配しているのではなく、隣県というところで引っかかっているんだろう。
家から通うには少し遠いし、ひとり暮らしは進められない。
そこもちゃんと調べてあった。
「ここは寮もあるんだって」



