さっきまでは小さな声だったのに、今はギャンギャンと吠え立てる。
だけどここは屋敷の中だ。

各部屋の防音がしっかりしているから、シロの声が外に漏れ出る心配はない。
柚柚が容赦なくチェンソーの刃をシロの足に食い込ませた。

前足から血が吹き出してシロが犬とは思えない声で叫ぶ。
細い足は簡単に切断できてしまった。

チェンソーの刃はあっと今にシロから四肢をもぎ取った。
動けなくなったシロは血溜まりの中でビクビクと体を痙攣させている。

「ふふ。手足をもいだから、もう押さえつけている必要はないからね」
そう言われて梨里はシャワー室から出てきた。