梨里の視線がシャワー室にいるシロへ向かう。
お菓子をもらったシロはお腹がいっぱいになったのか、また丸くなって大人しくしている。
「シロがいなくなればきっと、愛乃は勉強をしなくなる。そうだよね?」
「そう……だね」
梨里は否定したかったができなかった。
柚柚の目がキラキラと輝いていたから。
「それで、私達ならできると思わない?」
そう聞かれて梨里の顔からスッと青みが消えていった。
すぐにいつもの血色に戻って柚柚を見つめ返す。
1人では無理でも、ふたりならきっと大丈夫。
それはふたりにとって魔法のような言葉だった。
「うん。できるよね」
「できる。できるよ、ふたりなら」
お菓子をもらったシロはお腹がいっぱいになったのか、また丸くなって大人しくしている。
「シロがいなくなればきっと、愛乃は勉強をしなくなる。そうだよね?」
「そう……だね」
梨里は否定したかったができなかった。
柚柚の目がキラキラと輝いていたから。
「それで、私達ならできると思わない?」
そう聞かれて梨里の顔からスッと青みが消えていった。
すぐにいつもの血色に戻って柚柚を見つめ返す。
1人では無理でも、ふたりならきっと大丈夫。
それはふたりにとって魔法のような言葉だった。
「うん。できるよね」
「できる。できるよ、ふたりなら」



