歩き出した柚柚はそのまま食堂へと向かい、彩香に視線を向けた。
「なにかおごってあげる。なにがいい?」
「え? いいの?」
途端にパッと表情を明るくして食堂で売られている手作りクッキーを手にとった。
100円で売られているそれは小腹満たしにちょうどいいのだ。
「はい、じゃあこれあげるね。だからもう余計な詮索はしないで」
柚柚はキッパリそう言うと、彩香をその場に残して早足で食堂を出ていったのだった。
☆☆☆
「彩香、絶対に怒ってるよ」
家までの帰り道で梨里が気にしている様子で言った。
「怒ってたって大丈夫だよ。彩香はああ見えて繊細じゃないから、お金や物をもらうことで黙っててくれるはずだし」
「なにかおごってあげる。なにがいい?」
「え? いいの?」
途端にパッと表情を明るくして食堂で売られている手作りクッキーを手にとった。
100円で売られているそれは小腹満たしにちょうどいいのだ。
「はい、じゃあこれあげるね。だからもう余計な詮索はしないで」
柚柚はキッパリそう言うと、彩香をその場に残して早足で食堂を出ていったのだった。
☆☆☆
「彩香、絶対に怒ってるよ」
家までの帰り道で梨里が気にしている様子で言った。
「怒ってたって大丈夫だよ。彩香はああ見えて繊細じゃないから、お金や物をもらうことで黙っててくれるはずだし」



