恐怖姉妹

口の周りをクッキーのカスだらけにしたシロを見て柚柚が「げぇ」と吐く真似をする。
「もういいや、めんどくさいかこれ全部あげちゃおう」

柚柚がクッキー缶をそのままシロの前に置く。
シロは頭からクッキー缶に突っ込んでいって、すごい勢いで食べていく。

「後は飲み物か。クッキー缶が空になったら、それに入れればいいよね」
「そうだね。昼間は部屋には誰もいなくなるから、シャワー室にでも入れておこうか」

シロが吠えてもこの家の防音はしっかりしているからどうせ外には聞こえない。
騒がれることへの心配はなにもなかった。

「よしこれでOK」