シロがいつもよりおとなしいことを気にしている愛乃が犬小屋を見に出てきているかもしれない。
そして繋いでいたはずのシロがいなくなって、大慌てで探し始めるのだ。
その姿を想像すると、ふたりとも自然と笑顔になった。
「きっと今日はもう勉強どころじゃないよね」
柚柚が言うと、梨里が頷く。
「きっとそうだよ。こんな汚い犬のために必死になって探し回ってるだろうからね」
「ふふっいい気味」
「本当だね。いい気味」
ふたりの笑い声を聞いて、シロはしきりに首をかしげていたのだった。
☆☆☆
トトトッと部屋の中を歩き回る足音で目が覚めたのは柚柚だった。
そして繋いでいたはずのシロがいなくなって、大慌てで探し始めるのだ。
その姿を想像すると、ふたりとも自然と笑顔になった。
「きっと今日はもう勉強どころじゃないよね」
柚柚が言うと、梨里が頷く。
「きっとそうだよ。こんな汚い犬のために必死になって探し回ってるだろうからね」
「ふふっいい気味」
「本当だね。いい気味」
ふたりの笑い声を聞いて、シロはしきりに首をかしげていたのだった。
☆☆☆
トトトッと部屋の中を歩き回る足音で目が覚めたのは柚柚だった。



