隣に立つ梨里もまるで自分のことのように鼻を高くして先生の次の言葉を待っている。
そんなふたりを前にして結原先生が口を開いた。
「実はN大学を希望している生徒がもうひとりいる」
「それは誰ですか?」
どうせ柚柚にとって的にはならない生徒に決まっている。
そう、思っていたのだけれど……。
「もう1人は小畑愛乃だ。今回、学校からは小畑を推薦することになった。申し訳ないけれど、影野は一般枠で受験してもらうことになる」
愛乃の名前を聞いた瞬間から柚柚には先生の声が聞こえなくなっていた。
愛乃が同じ大学を受験する。
推薦枠は愛乃のもの。
それでもきっとふたりは合格するだろう。
そうしたらどうなる?
そんなふたりを前にして結原先生が口を開いた。
「実はN大学を希望している生徒がもうひとりいる」
「それは誰ですか?」
どうせ柚柚にとって的にはならない生徒に決まっている。
そう、思っていたのだけれど……。
「もう1人は小畑愛乃だ。今回、学校からは小畑を推薦することになった。申し訳ないけれど、影野は一般枠で受験してもらうことになる」
愛乃の名前を聞いた瞬間から柚柚には先生の声が聞こえなくなっていた。
愛乃が同じ大学を受験する。
推薦枠は愛乃のもの。
それでもきっとふたりは合格するだろう。
そうしたらどうなる?



