恐怖姉妹

そんな声が聞こえてきた気がして彩香はハッと振り向いた。
教室内にはいつもの光景が広がるばかりで、双子の姿はない。

ほぅっとため息を吐き出し、顔を戻す。
「彩香、大丈夫?」

「ありがとう愛乃。私は大丈夫だよ」
いつの日かまた会えたら、今度は本当の友達になれるかもしれない。


END