恐怖姉妹

あたり一面に薄い膜が張っていて、その向こう側からオレンジ色の光が差し込んでいる。
その膜の外へ行くのが私達の役目だとわかっているからか、1人が身動きをした。

膜の内側の世界はとても狭くて窮屈で、一気に何人もが入れる空間じゃなかった。

おかげで膜は伸びて、通常よりもとても薄くなっている。
この膜が破れてしまったら。

そう考えると背筋がゾッと寒くなる。
自分の意思で、自分のタイミングで外へ出ることはできても、強制的に外へ出ることは死に等しい。

そんなことはあってはならないことだった。
この膜の内側にいる人数がもう少し少なければ、私ひとりならばこんな不安を感じることだってなかったのに。

「それなら減らしちゃえば?」
隣にいる子がそう言ってクスクス声を上げて笑った。

「減らす?」
「そうだよ、減らすの」

膜の内側でふよふよと漂いながら、その子がなにかを握りしめた。