恐怖姉妹

顔を上げると車のヘッドライトがこちらを向いていることに気が付いた。
あれは……あの車は。

柚柚と梨里が同時に立ち上がった。
「お父さん! お母さん!」

ヘッドライトの向こうに見えるシルバーの高級車は見慣れたものだった。
柚柚も梨里も何度も乗った車だ。

家の車がここにいるだけでこんなにも大きな安心感がある。
あぁ、もう大丈夫だ。

私達は守られている。
大きな財力に……。

車が開いて中からお父さんとお母さんが下りてくるのが見えた。
ふたりともすぐに書けよりたかったけれど、もう疲れ切っていてそれもできない。

両親がここへ来てくれるのを、待つだけだった。