いくら金持ちの娘でも自分自身が大金を持っているわけじゃない。
すぐに現金で用意するのはさすがに無理だ。
「こんなヤツ死んで当然なんだよ? 愛乃は私の推薦枠を奪ったんだから!」
「大学の推薦枠を取れなかったのは愛乃のせいじゃなくて、柚柚の実力不足でしょ。それを他人のせいにして、挙げ句立ち直れないまで追い詰めようとしてる。最悪だよね」
彩香がククッと笑う。
なにもかも知っている人間の、勝者の笑みだった。
柚柚がギリギリと奥歯を噛みしめる。
「彩香、交渉決別だよ。私達を敵に回したらどうなるか、わかってるよね?」
梨里がスタンガンを取り出してその場でスイッチを押した。
すぐに現金で用意するのはさすがに無理だ。
「こんなヤツ死んで当然なんだよ? 愛乃は私の推薦枠を奪ったんだから!」
「大学の推薦枠を取れなかったのは愛乃のせいじゃなくて、柚柚の実力不足でしょ。それを他人のせいにして、挙げ句立ち直れないまで追い詰めようとしてる。最悪だよね」
彩香がククッと笑う。
なにもかも知っている人間の、勝者の笑みだった。
柚柚がギリギリと奥歯を噛みしめる。
「彩香、交渉決別だよ。私達を敵に回したらどうなるか、わかってるよね?」
梨里がスタンガンを取り出してその場でスイッチを押した。



