恐怖姉妹

愛乃が嬉しそうに部屋を出ていくのを確認して柚柚が大きくため息を吐き出した。
「この狭い部屋どうにかならないの? 息苦しくて仕方ない」

「シッ。だめだよ柚柚、ここは防音じゃないんだから声だって外に聞こえちゃう」
梨里に指摘されて柚柚は目をグルリと天井へ向けた。

音が外に漏れる部屋なんて部屋と呼べるだろうか。
そんなものダンボールで囲まれているのとほとんど同じような状況で、プライバシーもくそもあったもんじゃない。

こんな生活を当たり前にしていれば、柚柚だっておかしくなってしまうだろう。
「おまたせ!」

しばらくすると愛乃が真っ白な子犬を連れて戻ってきた。