自分がターゲットにされているとわかっているのに大切な勉強道具をそのまま置いて帰るなんて、バカな子だ。
そうだ。
愛乃は対して頭がよくないんだ。
ただ運が良くて点数を取れているだけ。
そんな子が希望大学に入ったって、ろくに勉強せずに終わるに決まってる。
放課後、誰もいなくなった教室へ戻ってきた双子はマジックとカッターナイフを握りしめて愛乃の私物を傷つけていた。
愛乃の机の上にはすでにいくつもの傷つけられた教科書とノートが置かれていた。
「えへへ、楽しいね」
梨里はまるで遊び感覚で愛乃のペンケースを床に叩きつけ、踏みつけた。
散らばったペンが梨里の足の下でボキボキと音を立てて割れる。
足裏に伝わってくる感触が楽しくて、梨里は何度も何度も愛乃のペンを踏みつけた。
と、そのときだった。
ガラッと戸が開く音がしてふたりがビクリと体を震わせた。
そうだ。
愛乃は対して頭がよくないんだ。
ただ運が良くて点数を取れているだけ。
そんな子が希望大学に入ったって、ろくに勉強せずに終わるに決まってる。
放課後、誰もいなくなった教室へ戻ってきた双子はマジックとカッターナイフを握りしめて愛乃の私物を傷つけていた。
愛乃の机の上にはすでにいくつもの傷つけられた教科書とノートが置かれていた。
「えへへ、楽しいね」
梨里はまるで遊び感覚で愛乃のペンケースを床に叩きつけ、踏みつけた。
散らばったペンが梨里の足の下でボキボキと音を立てて割れる。
足裏に伝わってくる感触が楽しくて、梨里は何度も何度も愛乃のペンを踏みつけた。
と、そのときだった。
ガラッと戸が開く音がしてふたりがビクリと体を震わせた。



