恐怖姉妹

「そう。保健所から来た子なんだけどシロにそっくりなの」
それってただの白い雑種ってことでしょう?
しかも薄汚い。

柚柚は心の中の言葉を飲み込むことで必死だった。
あんな汚い犬のどこがよかったの?

そう聞いてみたくて仕方なかった。
「そっか。きっと可愛いんだろうね?」
柚柚からの質問に愛乃は大きく頷いて、スマホ画面を見せてきた。

そこにはまだ小さな真っ白な犬がこちらを向いて写っている。
だけど柚柚から見ればやはりそれはただの薄汚い犬でしかなかった。

血統書付きの精悍な顔立ちの犬でなければ、犬ですらない。
「すっごく可愛いね!」

柚柚は笑顔を貼り付けてそう言ったのだった。