恐怖姉妹

そんなのは両親がもみ消してくれる。
問題はやっぱり、愛乃がここにいるということだった。

「どうだよね。それがいいと思う。愛乃はもう立ち直ったの?」
「そんな簡単に立ち直るわけないよ!」

柚柚からの質問に愛乃が思いがけず声を荒げた。
「そ、そうだよね、ごめん」

突然の大声にびっくりした柚柚が後退りをする。
「こっちこそ、急に大きな声を出してごめんね。だけどいつまでも学校を休むわけにはいかないでしょう? 両親だって心配して、私のために新しい犬を連れてきてくれたの」

「新しい犬?」
柚柚の表情があからさまに険しくなった。
シロの代わりになる犬が家にきたから、愛乃は元気を取り戻したんだろうか。