柚柚が囁くように言いながら立ち上がり、ベッドの下からチェンソーを取り出した。
気がつけば梨里はビニールシートを広げ始めている。
部屋の奥から低いモーター音が聞こえてきて振り向けば、そこには業務用の冷蔵庫が一台置かれていた。
「胎児のころから私達は共犯者なの。だから、産まれてからもずーっと」
柚柚が言葉を続けたけれど、チェンソーの音によってかき消された。
「嘘だろ……やめろ!」
身を捩って逃げようとしたのに、自分から床にひかれたビニールシートの上に移動してきてしまった。
これじゃふたりの思うがままだ。
「誰か助けてくれ! 誰か!」
大声で叫んでも誰も来ない。
気がつけば梨里はビニールシートを広げ始めている。
部屋の奥から低いモーター音が聞こえてきて振り向けば、そこには業務用の冷蔵庫が一台置かれていた。
「胎児のころから私達は共犯者なの。だから、産まれてからもずーっと」
柚柚が言葉を続けたけれど、チェンソーの音によってかき消された。
「嘘だろ……やめろ!」
身を捩って逃げようとしたのに、自分から床にひかれたビニールシートの上に移動してきてしまった。
これじゃふたりの思うがままだ。
「誰か助けてくれ! 誰か!」
大声で叫んでも誰も来ない。



