空き地と言ってもそこは放置されているだけの広場で、背丈ほどもある雑草が鬱蒼と茂っている場所だった。

正直告白場所として選ぶようなところではないと思っていたけれど、今はとにかく用事を早く済ませてしまいたかった。

恋人であるレイナからはまだ連絡がなく、これから家まで様子を見に行くつもりでいた。

あんなひどい写真をばらまかれたレイナが今どれだけ傷ついているのか、想像するだけで胸が苦しくてやるせない気持ちになってくる。

もう少しで高校も卒業というこの時期にあんなことをするなんて、神経がどうかしているとしか思えない。