怜が誰からの告白でもちゃんと話しを聞いてくれることも、事前に教えられた情報で知っていた。
怜は基本とても優しい性格をしているのだろう。

付き合わないとわかっている子からの告白でも、ないがしろにするとはなかった。
「わかった」
その言葉に彩香はパッと顔を上げて微笑んだ。

「それじゃ、今日の放課後校舎裏の空き地で待ってるね！」
強引に約束を取り付けると、彩香はスキップするような足取りでその場を離れた。

これで彩香の仕事は終わりだった。

☆☆☆

彩香に呼び出された怜は放課後になると足早に学校裏の空き地へと向かった。