薄ら笑いを浮かべて「レイナからはまだ連絡も来ない。だけど時間がたてばきっと色々話してくれる。そうすればお前らの本性だってバレるんだからな」と、威嚇を繰り返した。

好きな気持ちを正直に告白しても全く動じない怜に柚柚は苛立ちを覚えた。
素直に喜んでレイナなんかとさっさと別れてしまえば、まだかわいげがあったのに。

「どうする柚柚。怜はもうダメだよ。なにを言っても信じてくれない」
トイレに移動して梨里が大きくため息を吐き出した。

「レイナがすべてを話せば彩香がこっちの味方だって気が付かれる。その前に動かなきゃ」
「でも、どうやるの?」

質問する梨里に答える前にトイレのドアが開いて彩香が入ってきた。