恐怖姉妹

怜に対して大きな動きができないまま、数日が経過していた。
今日は大雨で外からは雷の音が聞こえてくる。

「まるで私達の心の中みたいだね」
トイレて手を洗いながら柚柚がつぶやく。

鏡の中の自分たちの顔を見ると、疲れが滲んできていてひどい状態だ。

梨里は目の下にできたクマをコンシーラーで隠しながら「なにかいい案を出さないと、私達の精神がやられちゃう」と答えた。

とにかく、怜をどうするかということが一番の問題。
だけどレイナの存在もやはり目障りだった。