怜のどなり声に梨里と柚柚はなにも反論できなくなってしまった。
怜は知っているのだ。
すべてじゃなくても、自分たちがしてきた悪事の一部を知っている。
途端に背中がスーッと冷たくなった。
体温が急激に下がっていって今にも倒れてしまいそう。
それなのに心臓は早鐘を打っていて、呼吸するのが苦しいくらいだった。
「な、なんのこと?」
どうにか両足を踏ん張ってその場に立った状態で柚柚が首をかしげた。
怜はふたりを睨みつけて「2年生に『蘭』なんて名前の生徒はいない」と、言い放ったのだった。
☆☆☆
あの双子の噂を知ってる?
可愛い顔して裏ではとんでもないことをしてるの。
怜は知っているのだ。
すべてじゃなくても、自分たちがしてきた悪事の一部を知っている。
途端に背中がスーッと冷たくなった。
体温が急激に下がっていって今にも倒れてしまいそう。
それなのに心臓は早鐘を打っていて、呼吸するのが苦しいくらいだった。
「な、なんのこと?」
どうにか両足を踏ん張ってその場に立った状態で柚柚が首をかしげた。
怜はふたりを睨みつけて「2年生に『蘭』なんて名前の生徒はいない」と、言い放ったのだった。
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あの双子の噂を知ってる?
可愛い顔して裏ではとんでもないことをしてるの。



