転がるように横へ逃げた梨里と柚柚の腕を更に引っ張ったのは怜だった。
偶然居合わせた怜が咄嗟の判断で二人を事故から救ったのだ。
ふたりが怜と彩香と共にその場から離れると、車から大きな炎が上がり始めた。
あれに巻き込まれていたらふたりはどうなっていたかわからない。
「あ、あの……助けてくれてありがとう」
柚柚が震える声で言う。
「いいや。ケガはない?」
「うん、大丈夫」
そう答える柚柚の頬はほんのりとピンク色に染まっていたのだった。
☆☆☆
机に両肘をついてボーっとしている柚柚を見て、梨里が横からパチンッと手を叩いた。
その音に我に返った柚柚がまばたきをする。
偶然居合わせた怜が咄嗟の判断で二人を事故から救ったのだ。
ふたりが怜と彩香と共にその場から離れると、車から大きな炎が上がり始めた。
あれに巻き込まれていたらふたりはどうなっていたかわからない。
「あ、あの……助けてくれてありがとう」
柚柚が震える声で言う。
「いいや。ケガはない?」
「うん、大丈夫」
そう答える柚柚の頬はほんのりとピンク色に染まっていたのだった。
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机に両肘をついてボーっとしている柚柚を見て、梨里が横からパチンッと手を叩いた。
その音に我に返った柚柚がまばたきをする。



