恐怖姉妹

ペラペラと嘘を並べる梨里に奏汰が引きつった笑みを浮かべた。
「そんな……そんなことをする意味は?」

「もともと君をイジメのターゲットにするつもりだったからだよ。クラスメートたちはまんまと拓真に踊らされてるの」

「で、でもなんで僕をイジメるんだよ? そんなことしても意味ないじゃないか!」
奏汰の言う通りだ。

地味で目立たない奏汰をイジメたところで、拓真にとってのメリットなんてなにもない。

でもそれも、柚柚がすべて筋書きを考えてきてくれていた。
「君は2年生の蘭ちゃんって知ってる?」

「知らない。聞いたこともないよ」
奏汰は左右に首を振る。
それもそのはずだ。