「奏矢?今のは冗談でしょ?バレたらどうなると思ってるの」
「何とでもしてやるよ。今はバレるバレない云々なんかどうでもいい。俺と矢絃はお嬢と一緒に居たいだけ。返事はYESしか受け付けねーから」
「そゆこと」
ボフッと、ベッドにダイブする二人。
確かに夕食後の練習は日課みたいにしてたから、こうして過ごすことはナシにしていた。
それがお泊まりまで発展するほど、かなやいを不機嫌にさせていたとは……
いやいや、でもこうして過ごす方が普通はあり得ないんだがな!?
……でも、こうなると本当に言うことを聞かないのを私は知っている。
無理にでも追い返すことに成功したとて、
余計にブスくれるのが落ち。
……寝る時は、二人にベッドを譲ってもいい。私はソファでも。
「……今日だけね」
結局折れて、二人を甘やかす私も私だ。



